都市基盤整備事業推進大会
令和5年度 都市基盤整備事業推進大会
大会決議
全国街路事業促進協議会代表
愛媛県松山市長 野志 克仁
松山市長の野志克仁でございます。
それでは、決議を朗読させていただく前に、2分だけお時間を頂きまして、松山市の「歩いて暮らせるまちづくり」をご紹介させていただきます。
松山市は、人口約50万2千人、四国で最大の都市です。
中心市街地には、現存12天守の松山城をはじめ、3千年の歴史があり、日本最古と言われる道後温泉があります。
国の重要文化財で公衆浴場の道後温泉本館は、大切な宝を次の世代に受け継ぐため、4年前の平成31年1月から、日本で初めて国の重要文化財の公衆浴場を営業しながらの保存修理工事をしています。いよいよ来年7月に予定より半年早く、全館営業を再開いたします。
次に「歩いて暮らせるまちづくり」についてです。
中心市街地に、「松山城」や「道後温泉」など国の内外に誇れる資源や商業施設などが多く集まっています。
こうした地域の「宝」をさらに活かすため、歩いて、健康で、生き生きと暮らせ、「にぎわい」を生み出す空間を創り出し、それらをつなげるネットワークづくりが重要と考えています。そこで、私が市長就任後、構想し、整備したのが、「歩いて暮らせるまち松山」の新たなシンボルロード『花園町通り』です。
花園町通りは、市内最大の幅員40mの道路で、松山が生んだ俳人・正岡子規が生まれた場所でもあります。
無電柱化など景観整備や4車線あった車道を2車線にするなど道路空間を再配分しました。
当初は地元商店街で、賑わい空間の創出に賛同する意見がある一方、車線の減少に反対があるなど、さまざまな意見を頂きました。
私自身、地元に何度も足を運び、事業の効果を伝え、社会実験で効果を検証していく中で、町の皆さんに趣旨を賛同いただき、リニューアルが実現しました。
リニューアル後は、歩行者の通行量が約2倍になり、広くなった歩道では、地元商店街がマルシェなどのイベントを開催し、家族連れなどたくさんの人で賑わっております。
これからも安全で快適な道路整備を行うとともに、ハードとソフトの両面から賑わいを創出していきたいと考えておりますので、特段の御配慮をどうぞよろしくお願いします。
それでは、大会の決議文を朗読させていただきます。