全国街路事業促進協議会 通常総会

令和6年度 全国街路事業促進協議会 第60回通常総会

会長挨拶

ただいまご紹介いただきました 広島市長の松井一實でございます。

本日は、全国各地から、第60回通常総会にお集まりいただき、誠にありがとうございます。

また、斉藤国土交通大臣、こやり国土交通大臣政務官、石橋国土交通大臣政務官、長坂衆議院国土交通委員長、青木参議院国土交通委員長をはじめ、国会議員の先生方、国土交通省幹部の皆様にご臨席いただいております。日頃より本協議会の活動にお力添えを賜っていること、心より感謝申し上げます。

さて、今年は1月に能登半島で大きな地震が発生いたしまして、甚大な被害をもたらしております。この地震によって、お亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、今なお避難生活などで不自由な生活を余儀なくされている多くの皆様に対しまして、心よりお見舞いを申し上げます。

今回の能登半島地震では、土砂崩落あるいは電柱の倒壊などにより、各地で道路が遮断されまして、円滑な救助活動あるいは救援物資の運搬に多くの影響が発生しました。その後も、全国各地で大きな地震が連続的に発生しておりまして、本日ご参加の皆様の中にも、その対応にご苦労なさっている自治体もあろうかと思います。

近い将来想定されております南海トラフ地震や首都直下地震などの大規模地震への備えとして、私たちは、安全な避難路となる街路整備、そして無電柱化の推進などの災害に強いまちづくり、その歩みをこれまで以上にスピードアップしなければなりません。

本協議会では、こうした激甚化・頻発化する自然災害に的確に対応する強靱なまちづくりを迅速に進めるとともに、都市の成長力を引き上げて、豊かで活力ある「まち」の形成を実現するために必要となる財源の確保などにつきまして、これまでも精力的に要望を致しておりますけれども、そうした中で、今年度の国の予算を見てみますと、コンパクト・プラス・ネットワークを推進するための「結節機能を強化する支援」の拡充や、こども・子育て支援を絡めながらまちなかウォーカブルを推進するための「こどもまんなかまちづくり事業」の創設が盛り込まれるなど、私たちの要望にお応えいただいたものとなっております。斉藤大臣やご臨席の先生方をはじめ、関係者の皆様には、改めて感謝申し上げます。今回の補助制度の拡充・創設をしっかりと私たちのまちづくりに活かしてまいります。

本日表彰いたします「全国街路事業コンクール」の受賞事業は、こうしたこれまでの補助制度の拡充などを活用いたしまして、地域課題を解決した好事例ばかりであります。
景観や生態系に配慮しながら生産拠点と物流拠点を結ぶ橋梁整備による生産性の向上に寄与した事業、あるいは、無電柱化によって防災機能の向上に加え賑わい空間を創出し、地域の魅力向上に一役を発揮した事業など、いずれも一石二鳥、三鳥とも言える創意工夫にあふれたものとなっております。

本協議会としては、こうした好事例を互いに学び合うことで、「個性をいかした地域づくり」に向けて、それぞれがより魅力的で効果的な街路事業となるよう、今後もしっかりと取り組んでまいります。

国会議員の皆様、国土交通省の皆様には、地域づくりを担う会員自治体の思いをしっかりと受け止めていただき、必要な予算、そして持続的な財源の確保に向けまして、引き続き、特段のご配慮、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

全国街路事業促進協議会 会長 松井一實広島市長による挨拶

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