都市基盤整備事業推進大会

令和6年度 都市基盤整備事業推進大会

意見発表者

全国連続立体交差事業促進協議会代表 大阪府堺市長 永藤 英機

全国土地区画整理事業推進協議会代表 静岡県沼津市長 賴重 秀一

全国街路事業促進協議会代表 埼玉県さいたま市長 清水 勇人

意見発表

全国連続立体交差事業促進協議会代表

大阪府堺市長 永藤 英機

皆様、こんにちは。堺市長の永藤英機です。
連立代表として意見発表をします。よろしくお願いします。

最初に堺市について紹介します。
人口は約80万7千人、大阪府の南部に位置し大和川を挟んで大阪市の南側にあります。海外や国内の主要地域への交通利便性が高い都市です。
古代には仁徳天皇陵古墳をはじめとする世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」が築かれ、中世の時代には国際貿易都市として「黄金の日日」と称されるほど繁栄を極めました。堺出身の千利休が大成した茶の湯は現代の日本人の美意識や精神性にも大きな影響を与えています。海外からの新たな文化や技術を取り入れ、次々とイノベーションを生み出してきたことで「ものの始まりなんでも堺」と謳われました。
また、巨大な古墳を築造する際に鍬や鋤を大量に用いたことから発展した鉄の加工技術は、時代を経て鉄砲の生産や伝統産業である堺打刃物、現代の自転車産業等にも脈々と受け継がれています。
堺市の市政運営の大方針である「堺市基本計画2025」では、都市像を「未来を創るイノベーティブ都市」としており、堺の歴史や市内各地の魅力・可能性を最大限に生かして、「歴史」のまち堺から「未来」を創る挑戦を積極的に進めています。

次に堺の都心部について紹介します。
堺の都心部は商業や行政の中心である南海高野線堺東駅や関西国際空港と大阪市内を結ぶ特急が停車する南海本線堺駅、海沿いのベイエリア周辺、中世の時代に繁栄を極め現在も歴史ある町家や伝統産業など多様な地域資源が息づく環濠エリアを中心に構成されています。
昨年5月に「堺都心未来創造ビジョン」を策定し、新たな価値の創造と都市ブランドの確立に向けて、堺の成長をけん引する魅力的な堺都心部をめざして取り組んでいます。

現在、堺都心部の取組と密接に関わる2つの連続立体交差事業を進めています。
南海高野線の連続立体交差事業は令和3年度から着手し、堺の中心的な駅である堺東駅の駅街区を一新するもので、堺都心未来創造ビジョンで掲げた魅力ある都心の形成に欠かすことができません。
南海本線連続立体交差事業は南海本線を高架化する事業です。事業と併せて日本近代建築の父とされている辰野金吾氏が手がけた旧浜寺公園駅舎などを次の世代に継承できるよう保存し、民間活力により地域の活性化を図っています。また、路面電車である阪堺線の移設により利便性の向上をめざしています。
南海本線連続立体交差事業については、来年度に全区間で仮線の切替が完了し、本格的な高架構造物の工事が始まります。今後も多額の予算が必要ですが、より利便性の高い鉄道であるように、また関西国際空港と堺、なんば、梅田、新大阪を結ぶ新たな大動脈となる2031年開業予定のなにわ筋線も見据えながら着実に進めたいと考えています。

最後に、連続立体交差事業をはじめとする都市基盤の整備は安全で快適な暮らしを支え、持続可能な社会の実現に極めて重要です。国土交通省をはじめ関係の皆様には、今後も特段のご配慮とご支援をお願いしまして連立代表としての意見発表とします。
ご清聴ありがとうございました。

永藤英機 大阪府堺市長による意見発表

堺市発表資料パワーポイント(PDF:2.65MB)

TOPへ戻る

 

全国土地区画整理事業推進協議会代表

静岡県沼津市長 賴重 秀一

皆様、こんにちは。ただいま、ご紹介を賜りました静岡県沼津市長の賴重秀一と申します。
本日は、このようなすばらしい機会を賜りましたこと、改めて心より厚く感謝を申し上げます。そして、日頃より国会議員の先生方をはじめ、国土交通省の幹部の皆様方におかれましては、ご指導、ご鞭撻を賜っておりますこと、この場をお借りし心より御礼を申し上げます。

さて、私ども沼津市の紹介からさせていただきます。
沼津市は、静岡県の東部にあり、新幹線駅のある三島市と富士市の間に位置する都市でございます。人口は約18万6000人で、昨年7月1日に市制施行100周年という記念すべき年を迎えました。現在は101年目ということで、次の100年に向けた新たな第一歩を強力に踏み出したところでございます。
地形的には、北には世界文化遺産である霊峰富士、そして南には世界ジオパークである伊豆半島ジオパークがございます。西には、日本で一番深い湾で「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟しております駿河湾、そして東には、世界的に大変有名な観光地であります箱根。このような自然環境に恵まれたエリアでございます。
さらに、中心市街地を流れる狩野川は、アユの友釣りでも有名なところでございまして、中心市街地にあります沼津アルプスは、現在の天皇陛下が皇太子のときに、お忍びでハイキングを楽しまれた山でございます。海岸部には千本松原がございまして、こちらは白砂青松百選にも選ばれております。
このような自然環境に恵まれたところでございますので、食材も大変おいしく、食にまつわる様々な事業があり、左下にありますSea級グルメ全国大会が昨年開催されまして、12万5000人の方々にご来場いただき過去最高規模の大会となったところでございます。
また、地理的優位性という点では、首都圏からも新幹線と在来線を使い約1時間で行き来できるということ、また、東名、新東名、国道1号、246号と、国家の大動脈があり、広域交通ネットワークがしっかりと確保されているところがございます。そのようなことから、古くから政治、経済、文化の中心として発展してきたところでございます。
昨今におきましては、アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地として、世界各地から聖地巡礼ということで大勢のお客さんに来訪いただいているところでございます。
また、今回のパリ五輪ではフェンシングが大いに注目を浴びたところですが、沼津市がフェンシングの地方拠点都市として活躍させていただきました。さらに、サッカーのアスルクラロ沼津のホームタウンということで、スポーツを活用したまちづくりを展開しています。

一方で、沼津市の中心市街地では、東西に長く敷設された鉄道施設により南北が分断されており、都市構造上の問題を抱えております。この問題の解決のために、連続立体交差事業と土地区画整理事業を合わせてすすめているところでございます。
この鉄道高架は、昭和62年3月に当時の市長が事業の推進を表明してから、30年以上の長きにわたり進めている事業で、私は推進を表明された市長から数えて6代目の市長であり、市民の皆様方、事業者の皆様方にとっては、長きにわたり待ち続けた事業がようやくスタートする状況になっています。
沼津駅周辺では、4つの土地区画整理事業が進められていますが、本日は赤色で示した「静岡東部拠点第二地区土地区画整理事業」について説明させていただきます。
図中、右側の「拠点エリア」は、東海道本線と御殿場線の鉄道高架を行うエリアです。このエリアから西側に約2km離れた図中、左側の「新車両基地エリア」は車両基地の移転先となります。このように、連続立体交差事業と土地区画整理事業を合わせ技で進めることで、「鉄道高架用地の確保」と、「車両基地の移転用地の確保」が実現し、事業を進めているという状況であり、これらは換地手法により実現させているところでございます。

次に、黄色の点線部分が現在のJR車両基地になりますが、こちらは先ほどご説明したとおり、西側の「新車両基地エリア」に移転することで、沼津駅すぐ近くの中心市街地に約3ヘクタールの巨大な空間が生み出されます。これは、今後まちづくりを進める上で絶大なチャンスと捉えており、そこに都市機能を導入することで、未来に向けた新たなまちなみの形成が可能となります。

このように、静岡東部拠点第二地区土地区画整理事業は、連続立体交差事業と一体的に進めていくことで、本市のまちづくりに大きな効果とインパクトを与える事業であり、このような機会を得られるということは、未来を見据えたビジネスチャンスに市として取り組むことができるものと捉えているところでございます。
まさに、土地区画整理事業がまちづくりにもたらす効果は大変大きなものであります。

本日ご臨席を賜っております国会議員の先生方、そして国土交通省の幹部の皆様方におかれましては、土地区画整理事業に係る予算の確保に関しまして、引き続き格段のご高配を賜りますよう、心からお願い申し上げまして、土地区画を代表しての意見発表とさせていただきます。
ご清聴誠にありがとうございました。

 

賴重秀一 静岡県沼津市長による意見発表

沼津市発表資料パワーポイント(PDF:2.45MB)

TOPへ戻る

 

全国街路事業促進協議会代表

埼玉県さいたま市長 清水 勇人

皆さんこんにちは。ただいまご紹介いただきましたさいたま市長 清水勇人でございます。
それでは、全国街路事業促進協議会を代表いたしまして、さいたま市の発表をさせていただきたいと思います。

はじめに、市の概要についてご紹介したいと思います。
本市は、埼玉県の南東部に位置しまして、東京から約30kmになる場所でございます。
昨年、政令指定都市に移行しちょうど20周年を迎えまして、人口は現在約135万人を擁する大都市へと発展を遂げてまいりました。
また、市民満足度も年々上昇しておりまして、民間機関の住みたい街ランキングでも高い評価をいただいているところでございます。都市インフラの分野では、東日本の交流拠点都市として、広域交通基盤が充実しており、この強みを生かした、誰もが「住みやすい」、また「住み続けたい」と思えるまちづくりを一層着実に推進しているところでございます。

まず、「都市骨格を形成する街路事業」についてご紹介したいと思います。
幹線道路の整備では、「さいたま市道路整備計画」を策定しまして、高規格道路へのアクセス強化、また、市内の各地域拠点間の連携や、近隣都市への移動の強化を図ることを目的としまして、南北軸と東西軸を支える路線の整備に力を入れております。
主なものとして、南北軸を支える「産業道路」は大宮駅周辺・さいたま新都心周辺地区から浦和駅周辺地区の2つの都心間を連携する広域幹線道路でございます。
東西軸を支える「道場三室線」、「大宮岩槻線」は都心地区と副都心地区を連携する広域幹線道路であり、「道場三室線」の一部区間が令和6年4月に開通したところでございます。
ただいまご紹介させていただいた路線以外にも19路線の整備を進めており、引続き、幹線道路網の強化を推進し、安全で快適な都市空間の形成を目指してまいります。

次に「市街地再開発事業」についてご紹介いたします。
2つの都心であります、「大宮駅周辺・さいたま新都心周辺地区」や「浦和駅周辺地区」におきまして、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図ることを目的といたしまして、市街地再開発事業を進めております。
現在は、4地区の事業を進めており、事業の一環として幹線道路等の基盤整備を実施しております。
また、大宮駅周辺では「大宮駅グランドセントラルステーション化構想」を策定し、大宮駅周辺のまちづくりや駅前広場などの交通基盤の整備、駅機能の高度化を三位一体で取り組んでおり、東日本の交流拠点に相応しいまちづくりを推進しているところでございます。

次に「土地区画整理事業」についてご紹介いたします。都心地区以外におきましても、商業・業務機能と居住機能とが調和した快適な住環境のまちづくりを目的に、土地区画整理事業を進めております。
現在、市内21箇所で取り組んでおり、幹線道路や交通結節点となる駅前広場などの基盤整備も進めております。

最後となりますが、今後におきましても、これらの取組を通しまして、「さいたま市の新時代」にふさわしい都市へのシンカを目指して、都市基盤整備を進めてまいりたいと考えております。
つきましては、事業を着実に実施していくため、斉藤国土交通大臣をはじめ、国土交通省の皆様、国会議員の先生方のご支援を賜りますようお願い申し上げまして、以上で、街路代表としての発表を終わらせていただきます。
ご清聴ありがとうございました。

清水勇人 埼玉県さいたま市長による意見発表

さいたま市発表資料パワーポイント(PDF:3.93MB)

TOPへ戻る

 

ページの先頭へ