都市基盤整備事業推進大会

令和6年度 都市基盤整備事業推進大会

主催者代表挨拶

全国街路事業促進協議会会長
広島市長 松井 一實

皆さん、こんにちは。全国街路事業促進協議会の会長を努めております、広島市長の松井一實でございます。
都市基盤整備事業推進大会の主催者であります4つの協議会を代表して御挨拶を申し上げます。

本日は、全国各地から本大会に御出席いただき、誠にありがとうございます。また、斉藤国土交通大臣、こやり国土交通大臣政務官、石橋国土交通大臣政務官をはじめ、国会議員の先生方、国土交通省幹部の皆様など、御多用中にもかかわらず多くの方々に御臨席をいただいております。日頃より各協議会の活動にお力添えを賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、今年は能登半島で元日に発生いたしました地震によって、甚大な被害が生じました。復旧・復興に取り組む中で、追い打ちをかけるように、9月下旬にも豪雨による土砂災害が発生いたしまして被害が拡大した状況がございます。今なお大変な御苦労をされております被災された住民の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。

また、こうした地震や豪雨、台風といった自然災害は、全国各地で激甚化・頻発化しており、毎年のように社会・生活インフラに広域的かつ複合的な被害を及ぼし、地域の生活に大きな傷跡を残しています。私たちはこうした自然災害の猛威から、国民の暮らしを守るために、被害を未然に防止する、あるいは軽減する事前防災型のまちづくりを強力に推進していかなければなりません。そのためには、災害リスクの高い区域における都市機能の移転、安全・安心な避難経路の確保、老朽市街地の更新に資する区画整理事業や市街地再開発事業を、切れ目なく推進していく必要があります。

さらに、豪雨災害や土砂災害の発生を抑制するといった観点から、その発生要因となっております気候変動への対応も喫緊の課題となっています。地球温暖化の原因となっているCO2を削減するため、自家用車から公共交通機関への転換、そうした行動変容を促すことにつながる居心地が良く歩きたくなる都市空間づくり、屋上緑化や太陽光パネルなど環境に配慮した民間都市開発等の推進によるエネルギー利用の効率化、さらには連続立体交差事業などボトルネックの解消による道路交通の渋滞緩和などに取り組み、都市の脱炭素化を推進することが我々の使命となっております。

本日御講演いただく千葉大学の村木美貴先生は、都市計画を専門とし、脱炭素型の都市づくりについて国内外の多数事例を研究されており、国土交通省など数々の審議会委員にも選任されている、その道のスペシャリストです。今後、カーボンニュートラルに向けた都市政策をより一層本格化していくうえで、大変参考となるお話を伺えるものと大いに期待しています。

本日の大会を契機に、我々4団体はより一層連携・結束いたしまして、豊かさと幸せを実感できる持続可能な経済社会を実現していく、そのために強い決意を持って、全国の都市基盤整備をしっかりと推し進めてまいる所存であります。

国会議員の皆様、国土交通省の皆様には、我々の決意をしっかりと受け止めていただき、都市基盤施設の充実に必要な予算の確保、そして、災害に屈しない強靱なまちづくりに向けた取組みを道半ばとすることなく一層加速させていくために、「国土強靱化実施中期計画」の早期策定と継続的・安定的な財源確保について、引き続きお力添えを賜りますよう、お願い申し上げまして、開会の御挨拶とさせていただきます。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

松井一實 広島市長の挨拶

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