全国街路事業促進協議会 通常総会
令和4年度 全国街路事業促進協議会 第58回通常総会
総会決議
熊本県熊本市長 大西 一史
皆さま、こんにちは。熊本市長の大西一史でございます。
この度は国土交通大臣賞という栄えある賞を頂き心から感謝と御礼を申し上げる次第です。
また、本事業に携わって頂きました地域の皆さま、あるいは各種協議会にご参加頂いた皆さま、国や県をはじめとする関係機関の皆さまに対しまして心から感謝を申し上げます。
さて、早いもので平成28年熊本地震から6年が経過しました。本市ではこれまで熊本市震災復興計画に基づき被災した方々の生活再建を最優先に地域経済の活性化、防災・減災のまちづくりなど、復旧・復興の加速化と未来への礎づくりに全力で取り組み、道路等のインフラや被災した多くの建物が復旧を果たしております。
また、本年3月から5月にかけて開催しました全国都市緑化くまもとフェア・くまもと花博や、5月に開催しましたアジア・太平洋水サミットにおいても、熊本地震からの力強い復興を発信することが出来ました事は国土交通省をはじめ、全国各地の自治体の皆さま、関係機関の皆さまのご支援、ご協力の賜物であります。この場を借りまして、あらためて御礼を申し上げます。
さて、今回大臣賞を頂きました熊本駅白川口駅前広場整備事業も復興計画の重点プロジェクトとして進めたものです。このプロジェクトは九州新幹線鹿児島ルート整備計画決定を契機に熊本駅周辺整備事業のひとつとして整備に取り組んだもので、熊本市の重要な交通結節拠点としての機能向上と、陸の玄関口としての拠点性向上を図ることを目的に平成13年の都市計画決定をもって事業をスタートしました。
平成23年3月の九州新幹線鹿児島ルートの全線開業にあわせた暫定形整備、平成31年3月の在来線高架切り替えおよび新駅舎の建築にあわせた完成形拡張整備の2段階で整備を行ったもので、令和3年3月に無事完成いたしました。
整備にあたってはまちづくり、デザインの各部門において関係機関や学識経験者、地域の方々、周辺の民間企業等が参加する協議会において議論、検討を重ね機能の充実を図ってまいりました。
さらに熊本地震後においては、防災機能の強化に向けた整備方針を策定し、広場中央に約3000平米のオープンスペースを設けることでイベント使用等による日常的な賑わいの創出に加え、災害時には帰宅困難者の一時避難場所やボランティアセンターなど復旧・復興の拠点としても活用できるよう整備をしました。
完成から1年あまりが経過し、本駅前広場は「ひと、まち、みどり」をつなぐパークステーションとして市民のみなさまに親しまれる魅力的な拠点となっています。
本市においては熊本駅前広場の他にも、桜町地区のビル再開発や隣接する花畑広場、さらには熊本城天守閣の完全復旧など中心市街地の賑わい、交流の拠点施設の整備を進めてまいりました。
これら市中心部の都市機能を充分に発揮させ、九州中央の交流拠点都市として持続的に発展していくためには、中心市街地と生活サービス施設等の充実した地域拠点を幹線道路で結ぶ多角連携型の都市の形成が不可欠であり、その実現のためには街路事業による都市計画道路の整備・推進が非常に重要であると認識しております。
今後も引き続き本協議会をはじめとする関係機関と連携しながら街路整備に積極的に取り組み、だれもが移動しやすく、暮らし易いまちづくりを進めて参りますので、本日お越しの皆さまにおかれましてはなお一層のご支援、ご協力を賜りますようお願いを申し上げます。本日はこのような表彰を頂き誠にありがとうございました。
それでは、「決議文」を読み上げさせていただきます。